食いしばり・夜中に目が覚める・夜間頻尿の原因④ 栄養編
こんにちは
今回は、副腎疲労の栄養についての話になります。
Contents
注意事項
副腎疲労の方に不足していると言われている栄養素を列挙していきます。
しかし、注意していただきたいのは、それを摂取すれば治るだとか、摂取さえしていれば
のような考えは注意してください。
結局は、その栄養の吸収や代謝が落ちてしまった原因があります。
そのためには、人生を変える他ないのです。
また、サプリメント類を摂取する際は、ベースを満たしてあげなければいけません。
なので、マルチミネラルビタミンは必須となります。
ビタミンB1(チアミン)
糖質をエネルギーに変換するために必要なビタミン
副腎(ストレスや炎症)のサポート、甲状腺ホルモンの代謝に必要
食品:穀類、豚肉、ナッツ類
ビタミンB5(パントテン酸)
抗ストレスビタミン
副腎からのコルチゾールの生成で必要となる
三大栄養素の代謝に必要
食品:だいたい入っているし腸内細菌によっても合成される
(という事は、腸内環境が超重要)
ビタミンB6(ピリドキシン)
タンパク質や脂肪の消化吸収、免疫システムに必要な栄養素
化学物質の解毒、胃酸の生産、神経伝達物質の合成にも重要
腸内細菌によって合成されるため、抗生物質や抗うつ剤を長期服用していると、腸内細菌の育成が妨げられるので注意
タンパク質を多く摂る人、妊娠中の女性、ピルを服用中の女性も不足しがち
食品:ニンニク、肉や魚、バナナ、ナッツ類
葉酸(ビタミンM、ビタミンB₉、プテロイルグルタミン酸)
ビタミンB12と共に、赤血球、造血促
DNAの合成、細胞の生成にも必要なビタミン
例)腸粘膜細胞は細胞の入れ替えが激しいため、葉酸不足になると潰瘍のリスクになる
妊娠中は胎児の細胞分裂に重要
ホルモンの解毒やドーパミンの代謝に必要
飲酒や喫煙は葉酸欠乏を惹起する要因
※市販の葉酸は未活性型葉酸が多い、活性型葉酸を摂取することが望ましい
詳しくは直接聞いてください
食品:ほうれん草、小松菜、パセリ、マッシュルーム、レバー
ビタミンB12(コバラミン)
潜在性ビタミン欠乏性貧血の予防に有用
葉酸も合わせて赤血球の生成や再生に関わる
全身のだるさやめまい、動悸、息切れが特徴
アルコールの多飲、胃酸抑制剤、抗がん剤、肉抜きの食事で発生しやすい
また、DNAの合成に不可欠
タンパク質を合成、修復、神経伝達物質の生産に関わる→神経過敏や憂鬱になる
他にも、欠乏によってコルチゾールの分泌上昇、女性ホルモンの低下が起こる
食品:シジミ、アサリ、魚、肉類
カルシウム
骨や歯の形成、神経の興奮を抑える作用
※カルシウムの欠乏はそう簡単には起きず、特に骨のためには他の栄養素も必要になるため、カルシウムに注視することは避けるべき。特にマグネシウムとの拮抗も重要
食品:小魚、サクラエビ、ブロッコリー、小松菜、パセリ、
※乳製品は副腎の回復を妨げる
カルシウムは他のミネラルの吸収を妨げるため、単独での摂取が望ましい(マグネシウム以外)
マグネシウム
酵素の働きを助け、細胞内のエネルギー産生に重要
神経の興奮を抑えたり、体温や血圧の調整をしたりする
副腎にとっては特に重要
ホルモンの代謝経路に必要な酵素とエネルギー産生に不可欠
副腎を養生するのに特効薬と言える
喘息、不整脈、虚血性心疾患のリスク
ビタミンB5とビタミンCと連携
マグネシウムは加工食品や清涼飲料水に含まれるリンによって妨げられる(悪い物ではない)
また、カフェインやアルコールも不足を招く
カルシウムが多い程、マグネシウムは排泄されてしまう(牛乳はカルシウムとマグネシウムの比率が悪すぎる)
食品:大豆製品、魚介類、海藻、ナッツ類(カシューナッツは除外)
※エプソムソルトによる皮膚からの吸収もおすすめ
亜鉛
新陳代謝を良くし、免疫力を高め、タンパク質やDNAの合成に関係するミネラル
亜鉛を必須とする酵素は100種類ほどあり、骨の発育を促し、傷の回復を早め、皮膚の状態や、味覚を正常に保つ
有害物質の解毒にも重要
免疫細胞を活性化させ、抗酸化作用を示すSOD(スーパーオキシドディムターゼ)の構成成分で、アレルギー症状にも効果がある
亜鉛の不足によって生殖機能や免疫機能に影響を及ぼすため、不妊治療には必須
食品の加工で失われやすいため、加工食品は控える
食品:牡蠣、ウナギ、卵黄、大豆、豆腐、蕎麦、ゴマ、緑茶、抹茶、ナッツ類(カシューナッツ注意)、黒米、赤米
ビタミンC
シミの原因となるメラミン色素を抑える
副腎皮質ホルモンの代謝、合成を促進する
ストレスによるコルチゾールの過剰分泌により、大量に消費される
抗酸化作用も強く、コルチゾールによる身体の酸化を抑えてくれる
風邪にも有効
コラーゲンの合成、鉄の吸収の働き
※ビタミンCはいくら摂取しても害はない、不必要な分は尿で排泄される
副作用として下痢があるため、無害な下剤として有効
食品:緑黄色野菜、果物
ビタミンE
強い抗酸化作用により癌、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病にも有効
血行の促進
副腎のホルモンの代謝に必要なビタミンCと連携して抗酸化作用を強めてくれる
ビタミンEには、トコフェロールとトコトリエノールの2種類
摂取するならフルスペクトラム(両方入っている)が良い
食品:ココナッツオイル、ナッツ類(カシューナッツを除く)、魚卵
結局はストレス
副腎疲労に関わらず、栄養の問題は臓器の健康に依存します。
そして、臓器の健康は自律神経の状態に依存します。
そして、自律神経の状態はストレスの状態に依存します。
もっと言えば全ての症状も病気もですが…
なので、いつもお話しさせていただいている
人生を変える
が必要になります。
そのためには、今までの他人軸での選択を手放し、自分で自分の人生に責任を持ち、自分自身で選択することが必要になります。
ここ2年は、ここを基盤として仕事してきました。
極度の副腎疲労の方はもちろんですが、軽度の副腎疲労になっている方は思っているより多くいらっしゃいます。
私が副腎の解説をさせていただいている方はそのような状態であるという事です。
普段来られている方は、基本的にはこちらで処理していますし、栄養のアドバイスなどもさせていただいておりますのでご安心ください。
ありがとうございました。