食いしばり・夜中に目が覚める・夜間頻尿の原因① 基礎編
こんにちは
今回は、副腎疲労症候群
4.5年前にも書いていましたが、もっと詳しく書いていきます。
最近は、より原因に近いと考えている精神心理領域の話が多くなっていましたが、今回は栄養の話が中心になると思います。
導入
副腎疲労症候群はアドレナル・ファティーグとも言われます。
4.5年前と比べて、一般的な話にもなってきました。
毎回、施術の前の身体の評価の時に
肩の筋肉の頂点を押して
「ストレスですね」
と言っているのを覚えているでしょうか?
覚えているけど、言われた事のない方は逆に気にしなくて大丈夫です。
この時の筋肉の硬さ・痛みに現れているのが副腎疲労の合図です。
反射の説明は本題から逸れますので避けますが、私が言っている「ストレス」は
・副腎疲労
・脳疲労
・自律神経
・腸
・その他内臓や皮膚状態など
これらを総合的に見てストレスを判断しています。
今回の副腎疲労症候群の話は、その中の1つなのです。
副腎疲労症候群とは…の前に副腎とは
副腎は、腎臓の上にくっついている、腎臓の帽子のような臓器です。
筋肉への反射では肩の筋肉を診ていますが、実物は腎臓のところにあります。
機能は血圧や血糖、水分や塩分量などを調節するためのホルモンを作っています。これらを調節するのは、生命の維持に不可欠です。
複数のホルモンがありますが、今回は副腎疲労の話題に必要なホルモンだけこれ以降出していきます。
副腎疲労症候群とは
簡単に言えば
副腎から出る、ストレスを抑えてくれるホルモン(コルチゾール)を出しすぎて、副腎が疲れてしまっている状態
となります。
この、コルチゾールの役割は
・抗ストレス
・抗炎症(過度な炎症を抑える)
・肝臓での糖新生(糖質を作る=低血糖を防ぐために血糖値を上げる)
・筋肉でのたんぱく質代謝
・脂肪組織での脂肪の代謝の促進
・免疫抑制(過度な免疫反応を抑える)
です。
また、コルチゾールの不調はうつ病や不眠症などの精神疾患、生活習慣病などのストレス関連疾患の要因というように言われています。
さて、副腎が疲れてしまうとどうなるでしょうか?
・抗ストレス→気分の不調や精神疾患
・抗炎症→炎症を抑えるための血中コレステロール過多
・糖新生→低血糖、糖質依存
・タンパク質代謝→筋量低下、筋損傷のしやすさ
・脂肪代謝→痩せにくさ
・免疫抑制→自己免疫疾患
が考えられます。
この中でも、今回の話は
・抗ストレス
・抗炎症(過度な炎症を抑える)
・肝臓での糖新生(糖質を作る=低血糖を防ぐために血糖値を上げる)
このあたりに焦点を当てていきます。
副腎疲労症候群の症状
副腎疲労症候群の症状と言われているものを列挙します。
・夜元気になり、朝起きられない、寝ても疲れが取れない、寝付けない
・夜中に目が覚める、夜中に歯ぎしりをしている、頻繁な夢
・くいしばり
・夜間頻尿
・甘い物や味が濃い物が好き
・元気が出ない、だるい
・小さなことにもイライラする、逆によく落ち込む
・PMS
・カフェインやチョコが好き
・集中力が無い
・食事を抜くと力が出ない
・午後になると頭痛がする
・ストレスがかかると頭痛がする
・急に立ち上がるとめまいがする
・爪が割れやすい
こんな感じです。
次回からは、これらを栄養やホルモンの作用を含めながら整理していきます。
ありがとうございました。